ヒトの遺伝子検査の実際
3-1.造血器腫瘍の検査(白血病など)
3-1.造血器腫瘍の検査(白血病など)

造血臓器の「がん」は、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病などが有名ですが、
これらの白血病は異なった2つの遺伝子がそれぞれ異なった部位に結合することが
判っています。
慢性骨髄性白血病の95%以上が9番染色体と22番染色体が転座、つまり9番の染
色体の一部が22番染色体に、22番染色体の一部が9番染色体に結合しています。
異なった染色体の一部がお互いに入れ替わることを転座(相互転座)といいます。
また、急性骨髄性白血病では、M2の約40%が8番と21番の染色体が、M3の約80%
が15番と17番染色体が相互転座を起こしています。
つまり、遺伝子検査によりこれらの転座が証明されることにより、白血病の病型と
その悪性度などの詳細が判るのです。
造血臓器の遺伝子検査
・慢性骨髄性白血病( chronic myelocytic leukemia )
95%以上にt(9;22)(q34;q11)のbcr-abl融合遺伝子が発見される。
フィラデルフィア染色体(Ph)転座
・急性骨髄性白血病( acute myelocytoic leukemia )
M2: 約40% t(8;21)(q22;q22) AML1-MTG8融合遺伝子
M3: 約80% t(15;17)(q22;q21) PML-RARA融合遺伝子