ヒトの遺伝子検査の実際
1.感染症の検査(1)
1.感染症の検査(1)

ここでは遺伝子検査のなかでも最も活躍している感染症の遺伝子検査
について説明します。
ヒトに悪影響を及ぼす微生物は数多く存在しますが、ヒトに悪影響を
及ぼす微生物を病原微生物と呼びます。
そこで、ヒトのからだに悪影響を与える病原微生物の遺伝子の塩基
配列を調査し、知っておくことは非常に大切なことです。
なぜなら、それぞれの病原微生物の遺伝子の塩基配列を調査する
ことによって、その病原微生物の種類や薬剤耐性、病原性まで正確
に確認できるからです。
そしてヒトのからだに存在するはずの無い病原微生物の遺伝子配列
をからだから排出する喀痰や精液、尿などから発見することによって
その病原微生物に感染しているかどうかが判定できます。
遺伝子検査によって正確に病原微生物の種類や薬剤耐性などの情報
を得ることが出来るので、その病原微生物に適した薬を処方できます。
そして、遺伝子検査の最大の利点はこれらの病原微生物の遺伝子を
検出する感度が高く、しかも従来の培養検査よりはるかに早く結果が
判る事です。
つまり、早期発見、早期治療が可能となります。
しかし、遺伝子検査には特殊な設備の必要性や使用する試薬等が高価
であることが欠点であり、すべての病院で行なわれていないことです。