わかりやすい遺伝子の基礎知識
DNAとRNA(2)

いろりろな遺伝子は核内のDNA上の決められた領域に存在すること
が分かりましたね。
それでは、その遺伝子の情報は何処へどの様にして伝わり、どういう
経過をたどってそれぞれの決まった細胞や組織になるのでしょうか?
★ 順を追って見てみましょう。
DNA上のある決まった領域に決まった遺伝子が存在します。
この遺伝子が命令を伝達するには、RNAに塩基配列を読ませる
必要がありますので、まずDNAの2重ラセンを解除します。
DNA上の遺伝子(DNAの一部)は、まず核内で2重ラセン構造
が開放されて1本鎖ずつに分離します。
そして、その1本鎖になったDNAの塩基配列に決まった塩基が
結合し、決まった配列のRNAが複製されます。
これを「転写」と言います。
さらに、このRNAは核内でタンパク合成に必要な情報だけを整理
してコンパクトになり、核の外である細胞質に出ます。
細胞質に出てきたRNAは規則正しい塩基と結合してアミノ酸や
タンパク質を作り出します。
これを「翻訳」と言います。
ですから、DNAやRNAの塩基配列に異常があれば正しいアミノ酸
やタンパク質が作り出されず、異常なタンパク質(例えばがん細胞)
を作ってしまいます。
ですから遺伝子検査では、このDNAやRNAの塩基配列を調べ、
その配列に異常がないのかを調べるわけです。