はじめに
遺伝と遺伝子

昔からサルはサルに、ヒトはヒトになるという動物間の種の問題や、なぜ子供は
その親に似てくるのかと言うなぞめいた疑問がありました。
しかし、いったい何をどのように調べたらよいのか判らず、長い間その実態は
つかめていませんでした。
ですから、過去においてはもっぱらサヤエンドウなどの植物や世代交代の早い
ハエなどを使って、その形や色を調べる表現型(phenotype)の解析が主なもの
でした。
その代表的な学問が、みなさんご存知のメンデルを中心とする遺伝学だったのです。
しかし、遺伝の情報が遺伝子(DNA)に存在することがわり、飛躍的に遺伝子に関
する研究が進みました。
そして遺伝子自体を調べる遺伝子型(genotype)の解析に移行したのです。
つまり、今までの形や色などを調べる表現型の解析から、直接遺伝子の本体を調べ、
その遺伝子の違いからその形や色などを解析する流れに移行したのです。
そして、現在ではなくてはならない遺伝子検査や遺伝子解析などの分子生物学の
幕開けです!